大切なひとに渡したいお土産がない

越後おこめぷりんは南魚沼に住む、ひとりの米農家が作りました。

南魚沼は四方を越後三山や谷川連峰に囲まれ、街の中心に大きな魚野川が流れる、自然豊かな街。盆地地形のおかげで寒暖差が生じやすく、お米をはじめとした作物が美味しく育つ環境にあり、冬にはたくさんの雪をもたらす、国内でも有数の食どころであり、豪雪地として謳われる雪国です。

そんな特色溢れる場所なのに、「ひとに渡したくなるような、この地ならではのお土産がないのではないか」。この米農家は、そう感じたのです。
お土産はたくさんありますが、似通ったものだったり、ちょっと古めかしいものだったり、他県でも販売しているようなものだったり、都内のスーパーでも買えるようなものだったり……。せっかく大切な人に渡すお土産なのに、南魚沼の溢れる魅力を表現するような心惹かれるお土産がなかったのです。

自分が作っているお米で新しいものを生み出したい

お土産がないことのほかに「コシヒカリでもっと新しいものを生み出したい」。そう感じていました。
お米を作る際にどうしても規格外のお米が発生してしまいます。それは小さかったり、白かったりして食べることはできるけれど出荷できないお米です。そういった規格外のお米を使ってなにかできないかと考えたのです。
お米を米粉にして用いたバームクーヘンやドーナツなどは世の中にたくさんありますが、そうではない、ほかにはないものユニークなものを作りたい…。
そう考えていた4月のとある日、田おこしのために乗っていたトラクターの中で
”米粉を使ったプリンを作ろう”
と思いついたのです。

夜な夜なプリンを作り続ける日々

そう思ってからすぐにプリン作りに取りかかりましたが、米粉を使ったプリンは珍しく、もっちりとしたプリンというのは無いため、参考になるような商品がありません。
一般的なプリンは牛乳、卵、砂糖、バニラービーンズの4つの材料しか使いません。
そこに米粉を加えることによって、普通のプリンの作り方では全く上手く仕上がりません。
作り方そのものから研究開発する必要がありました。なので、越後おこめぷりんの作り方は秘密です。
頭の中にある理想の"お米ならではのもっちりとした食感のプリン”を生み出すために、毎日農作業が終わって帰宅してから夜な夜なプリンを作り続ける日々を送りました。

色々な壁にぶつかりながらも諦めずに6ヶ月の期間を費やして出来上がったのが、このもっちり滑らかな口溶けの越後おこめぷりんなのです。

南魚沼・越後湯沢を代表するお土産になる

諦めずに試行錯誤を繰り返した結果、頭の中に思い描いたもっちりとした食感のプリンが出来上がりました。
パッケージングもひとつひとつ手作業で丁寧に作っています。
プリンを試作している時から、”渡した人も、もらった人も嬉しいものにしたい”。ずっとそう思いながら作っていました。

無事完成した今、自信を持って”人様に喜ばれるプリンができた”と思っています。
越後おこめぷりんを通じて南魚沼・越後湯沢の魅力が全国に伝わりますように。

この地域を代表するお土産になる。
その夢に向かって、今日もひとつひとつ、お客様ひとりひとりのことを考えながらプリンを作っています。